社長、飛鳥路を歩く


はじめまして、社長でございます。

『先日、奈良の長谷寺へ行って参りました。』


2010年、平城京遷都1300年を記念して、祝賀行事や種々の記念事業が行われた

奈良県、奈良市挙げての一大イベントには「平城遷都1300年を機に、日本の歴史、

文化が、連綿と続いた事を祝い、感謝すると共に“日本の始まりは奈良”を題材に

過去・現在・未来の日本を考えよう」と提唱している。


歴史は「繰返される」「鑑である」等と云われるが、事象や事件が全く同じに繰返さ

れて来た訳ではないが、過去を知る事で、現状を考察し、未来の予想に資する事

は可能であろう。 勿論、関連した人の心情迄は知り得ないが、想像を廻らす楽し

さがある。 


私が建築塗装界に携わって半世紀が経過するが、日本の塗装の起源、古代にお

ける発展過程が判然としないことから、歴史書をひも解くうちに、歴史に興味を覚え、

毎年、奈良地方を訪れている。

幸い歴史に造詣の深い友人も参加し、楽しい語らいの旅が続いており、本年は

5月13日から飛鳥路(奈良県・桜井市、橿原市、高市明日香村周辺)を巡った。


最初に長谷寺を訪れた。

三方山に囲まれた峡谷最奥の、古代から神が宿る聖地として崇められ、自然崇拝

の中心地である小初瀬山中腹に佇む長谷寺は686年、天武天皇のために、

銅板法華説相図を安置したのが草創と言われ、727年。十一面観音菩薩像が祀られ、

その後堂宇が整い、現在に至っている 全山四季の花々が織りなす優美さは信仰心

と共に、古来から多くの人々が訪れている。

紫式部、清少納言、紀貫之、藤原定家、松尾芭蕉等の文人達も訪れ、詩や「源氏物語」

「枕草子」に遺されている。

「人はいさ心も知らず故郷は花ぞ昔の香ににほひける」(紀貫之) 「春の夜や籠り人ゆかし堂の隅」(芭蕉)


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仁王門をくぐると本堂へ続く石段の登廊がある。季節には両側に咲く牡丹が迎えてくれるが、

残念ながら当日は枯れ落ちていた。本堂は正堂と礼堂とからなり、全面に板敷きの舞台が

設けられている。

舞台からの眺めは絶景であり、朱塗りの五重塔も見える。昭和29年の再建で、丹塗りで彩色

されているという本堂の内々陣に主尊・十一面観音像が安置されている。

仏師運宋等による1538年の木彫漆箔像で右手に錫杖、左手に華瓶を持つ10m余の長身像で

室町時代を代表する名像である。その他に平安、室町、鎌倉時代の木彫彩色像も祀られている。

又国宝に指定されている銅板法華説相図(白鳳時代)、法華経安楽行品(鎌倉時代)、

蒔絵経箱(室町時代)等の寺宝を拝観したかったが叶わず,次の機会を期待したい。


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この度の長谷寺訪問では真言宗豊山派第32世管長、総本山長谷寺第86世化主に昨年就任した、

中学、高校時代の同級生・加藤精一君との60年振りの再会が実現した。 

厳粛な雰囲気の中で、若き日の思い出に花が咲き、談笑は尽きることなく、付き添う僧侶達をも

巻き込む程、楽しい一時であった 。 



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